TOP > 不妊症は男性にも問題がある!?

男性の不妊の割合、機能障害や症状について分かりやすく解説します。

男性不妊について

不妊に悩む男

不妊の原因は女性側にある……そう思っている男性の方はいませんか?

不妊といえば女性側に問題があるものと思われがちですが、実は不妊症には男性側にも原因がある場合があります。

不妊は女性だけの問題ではなく、女性と男性両方の問題だといえるのです。

不妊の原因を男女別で見てみると、原因が女性だけにあるのは41%、男性だけに原因があるのは24%、男女共に原因があるのは24%という結果が出ています。

不妊症のケースの中で男性因子が絡むケースは約半数にものぼっており、男性側にも原因がある不妊症は「男性不妊」という呼び方をされています。

男性不妊の患者数は決して少なくありませんが、日本では未だに不妊症は女性の問題であるというイメージが強く、男性不妊はあまり知られていませんでした。

ですが、最近は男性不妊について取り上げられることも増え、男性不妊外来も登場してきています。

不妊症に悩んでいるのなら女性だけでなく男性も一緒に病院へ行き、不妊症であるかどうかの検査をして、どちらに原因があるのか、両方に原因があるのかといったことを調べてもらってから不妊症の治療を開始するほうがいいでしょう。

不妊症の治療は夫婦で協力して行うことが大切なのです。

男性不妊の原因は何か

男性側の原因

女性の不妊症には様々な原因がありましたが、男性不妊にはどのような原因があるのでしょうか。

男性不妊の原因で最も数が多いのが造精機能障害で、男性不妊の原因の約83%がこの造精機能障害になります。

造精機能障害は、その名のとおり、精巣内で精子を作り出す機能に何らかの問題がある状態です。

精液中の精子の濃度が低下する乏精子症や、そもそも精液中に精子が存在していない無精子症、精子の運動率が低下してしまう精子無力症、ほとんどの精液が死滅してしまっている精子死滅症などの症状があります。

また、形態を検査する検査で正常な形態の精子が4%未満の奇形精子症も造精機能障害の中の一つになります。

造精機能障害は約56%が原因不明で、精索静脈瘤が原因なのが約36%になります。

精索静脈瘤は静脈で血液が逆流することでコブが出来てしまう症状で、直接造精機能障害の原因になることは証明されていませんが、血液が逆流することによる精巣の温度上昇が影響していると考えられているようです。

また、この他にも停留精巣や精巣炎、糖尿病、放射線障害、先天性障害、遺伝などが原因になっているとも考えられています。

造精機能障害は漢方薬やビタミン剤などの薬による治療か手術を受けることで治療することができ、原因となっている症状によって治療方法が変化してきます。

造精機能障害以外の原因

精路通過障害かもしれない男

男性不妊の原因は造精機能障害だけでなく、精路通過障害もあります。

精路通過障害は男性不妊の中で約1割程度といわれています。

通常、精巣で作られた精子は精巣上体に一度貯められ、性的な刺激を受けることによって精管、精嚢を通って粘液と混じり、尿道に入って射精されます。

しかし、何らかの原因によって精管に問題が発生し、精管の一部が詰まったり、欠けてしまったり、狭くなってしまったりすると精子はスムーズに外へ出されなくなります。

これが精路通過障害の症状で、精巣上体の炎症や先天的な精管欠損、手術のときに精管が切れてしまっているなどといったことが原因としてあげられます。

精路通過障害の治療法は原因によって異なり、精巣上体の炎症や前立腺炎などが原因で精管が塞がってしまっている場合は抗生物質を使って炎症を抑えます。

一部に欠損や閉塞が見られる場合は精管を繋いで閉塞や欠損を取り除く精路再建手術を行いますが、これらの治療法で効果が見られない場合もあります。

その場合は精巣から精子を採取して顕微授精を行うのが一般的なようですが、顕微授精は最もお金がかかる治療法のため、行うかどうかは担当医師とパートナーとしっかり話し合う必要があります。

その他の男性不妊の原因

不妊の原因は自分であることを告白する男

男性不妊の中で代表的なのは造精機能障害と精路通過障害ですが、副性器障害や性交障害も男性不妊の原因になります。

どちらも日常生活を送っていると聞き慣れない言葉なので、どんな症状なのかぱっと思い浮かばない人も多いことでしょう。

男性の性器のメインは精巣で、その他の部分は副性器と呼ばれています。

主な副性器は副睾丸、精管、精嚢、前立腺、尿道線、陰茎などになります。

副性器障害は精巣上体や前立腺、精嚢線と呼ばれる副性器が炎症を起こしてしまい、その炎症熱によって精子が弱まって運動率が低下してしまう症状です。

副性器障害になってしまう原因の多くは感染症のため自覚症状もあり、治療も比較的しやすいといわれています。

ですが、悪化してしまうと生活に大きな支障が出るので、早めに専門医の診察を受けて治療することをオススメします。

また、勃起障害や射精障害などの原因によって、排卵期に上手く性行為を行うことができない場合の原因は性交障害になります。

性交障害が原因の場合、軽度なものであれば何故性交障害になってしまっているのか原因を特定し、不妊治療を行います。

しかし、性交障害が重度なものであれば人工授精によって妊娠を狙うことになります。

男性の性交障害には身体的な原因と精神的な原因があり、身体的な原因では高血圧や動脈硬化、腎臓病、糖尿病などの病気が、精神的な原因では極度の緊張やストレス、過去の失敗のトラウマなどがあげられます。